審美治療

ほぼ歯を削らない「ラミネートべニア治療」~削る量を抑えることのメリット~

皆さま、こんにちは。
宝塚市東洋町の歯医者【宝塚いしもと歯科】です。

「歯を白くしたいけれどホワイトニングでは白くならないといわれた」「前歯の欠けを整えたい」といった方には、「ラミネートべニア」という治療法が適している可能性があります。

「ラミネートべニア」は、セラミック治療の一つです。
セラミック治療では、セラミックでできた修復物を歯に取り付けることで、色や形を整え、歯の持つ機能を維持することをめざします。

ラミネートべニア治療では、セラミックのシェル(薄い板のようなもの)を、歯の表面に付け爪のように装着する治療法です。
ここでは、「ラミネートべニア治療」の見た目以外のメリットについてお話しします。

院長

石本院長

経歴
清風高校 卒業
北海道医療大学 卒業
神奈川歯科大学歯学部附属病院にて臨床歯科研修
神奈川県大手医療法人にて勤務
静岡歯科 勤務
医療社団法人愛誠会 東初富アモール歯科クリニックにて分院長として勤務
宝塚いしもと歯科 開院

医院名:宝塚いしもと歯科
所在地: 〒 665-0032
兵庫県宝塚市東洋町5−3
万代東洋町店の敷地内

見た目だけではない!「ラミネートべニア治療」の健康面でのメリットとは

「ラミネートベニア」治療を含めたセラミック治療というと、「見た目を美しくするための治療」というイメージをお持ちの方が多くいらっしゃるでしょう。
実際に、セラミック治療には、前歯の色や形、すき間などを美しく整える効果が期待できることから、美しい口元を目指す方に選ばれています。
けれども、ラミネートベニア治療は、見た目の美しさだけではなく、お口の健康面でもよい効果が期待できます。

歯を削りすぎない

一般的なラミネートべニア治療では、歯の表面をわずかに削って、薄いセラミックのシェルを貼り付けて、色や形を整えます。
削る量をごくわずかに抑えられるため、歯の構造を大きく損なうことがなく、天然の歯を大部分維持できます。
歯は、一度削ると二度と元には戻りません。
歯を大きく削ってしまうと、歯はもろくなり、最終的に歯を失ってしまう可能性があります。

当院のラミネートべニア治療では、歯を削ることなく、歯型を採取してセラミックのシェルを製作します。
天然歯に直接接着するため、歯を削って整える必要がなく、麻酔も不要です。
お身体の負担を抑えながら、美しくて機能的な口元に整えるのが、当院の特徴です。

清潔な状態を保ちやすい

ラミネートべニア治療で使用するセラミックは、優秀な歯科素材です。
表面がツルツルしているため、汚れがつきにくく、清潔な状態を維持しやすいという特徴があります。
また、歯と修復物の間にすき間ができにくく、ぴったりと貼り付けることができます。
経年劣化もしにくいことから、長く安定してお使いいただくことが可能です。

しっかりと噛めるようになる

歯と歯の間にすき間があったり、形が整っていなかったりする状態では、しっかりと噛めていない可能性があります。
また、食べものがはさまってしまうこともあるでしょう。

形を整えることで、食べものがつまりにくくなり、咀嚼(そしゃく)機能が改善されます。
しっかりと噛むことで、胃や腸などの消化器官にかかる負担を軽減することが可能です。
ほかにも、噛むことで唾液の分泌が促されます。
唾液にはお口の中の汚れを洗い流す役割があり、お口の中を清潔に保つために欠かせないものです。

さらに、しっかりと噛めるようになると、顎への負担が軽減されます。
顎関節症の症状が改善されたり、顎関節のゆがみなどが原因となっている頭痛や肩こりが改善される効果も期待できるのです。

歯を削りすぎるとどうなる?

当院では、セラミックをごくごく薄く削ることで、歯をほぼ削らないラミネートべニア治療を行っています。
なぜなら、歯を削ると、次のようなことが起こる可能性があるからです。

歯の神経がダメージを受ける

歯は、外側から順番に、エナメル質、象牙質、歯髄からできています。
歯髄とは歯の中央にあり、歯の神経、血管、リンパ管が集まっている場所です。
歯髄は歯の健康に重要な役割を担っており、歯髄の機能が失われると歯を失う可能性が高くなってしまいます。

歯を削る量が多くなり、神経を削ることになると、

・歯に栄養が行き届かず弱くなる
・むし歯の進行に気付きにくくなる
・歯の一部が変色する恐れがある

といった点に注意が必要です。

歯の寿命が短くなる

歯は一度削ってしまうと、髪の毛のように再生することはありません。
歯を削る量が多くなればなるほど、歯そのものの構造が弱くなり、将来的に破折する恐れがあります。

知覚過敏になりやすい

知覚過敏とは、むし歯や歯の神経の炎症などがないのにも関わらず、歯ブラシの毛先が触れたときや、冷たい飲食物や甘いものを口にしたとき、風にあたったときなどに、歯に感じる一過性の痛みです。

象牙質に刺激が加わると、歯の神経に伝わって、しみたり痛みを感じたりします。
通常、象牙質はエナメル質に覆われているため、このような痛みを感じることはありません。
けれども、歯を削ったことで象牙質が露出すると、刺激が神経に伝達されやすく知覚過敏が生じてしまうのです。

ラミネートべニア治療はどのような人に向いている?

歯をほぼ削らない「ラミネートベニア治療」は、象牙質ではなくエナメル質に接着します。
エナメル質は接着力が強いため外れにくい一方で、何かあったときには、元の状態に戻せるというメリットがあります。
けれども、すべての方にラミネートべニアが向いているというわけではありません。

ラミネートべニアが適している症例

ラミネートべニアは、次のような症例の方に適しています。

着色している歯や変色している歯

神経を失ったことによって変色している歯は、薬剤で歯を漂白する「ホワイトニング」を行っても白くすることは困難です。
ラミネートべニアでは、白いセラミックを貼り付けるため、どのような歯でも白くすることができます。
全体を白くするのではなく、部分的に白くしたい方にも適しています。

すきっ歯

ラミネートべニア治療では、歯のすき間を埋めるように設計された修復物を装着することで、すき間を目立たなくできます。
歯の色や形を同時に整えることができるのも、ラミネートべニアを含めたセラミック治療のメリットの一つで、短期間で理想の口元に仕上げることができます。

ガタガタの前歯

前歯が少しがたついている場合も、ラミネートべニア治療で改善できる可能性があります。
歯列の凸凹を治す方法はいくつかあり、矯正治療という選択肢もあります。
矯正治療は、歯に矯正装置を取り付けて少しずつ力を加えて歯を動かす治療法です。
そのため、治療には時間がかかります。
一方、ラミネートべニア治療は、修復物を設計・製作して、歯の表面に取り付けるため、通院回数は約2〜3回です。
ただし、歯列の凸凹の程度によっては、ラミネートべニア治療では改善できない場合があり、お口全体の健康維持のためには矯正治療が適しているケースもあります。

ラミネートべニア治療を行えないケース

反対に、次のようなケースでは、ラミネートべニア治療を行うことができない可能性があります。

出っ歯や歯の重なりが大きい

前歯が極端に前に出ている場合や、歯の重なりが大きい場合、歯並びの凸凹が重度である場合は、うまく装着できないことがあるため、ほかの治療法を検討します。
また、薄いとはいえ、セラミックの板を貼り付けることで、歯のボリュームが出て、出っ歯が強調されてしまうこともあります。
歯の位置や向きに問題がある場合も、程度によっては、ラミネートベニアでの治療が行えないケースがあるため、まずは歯科に相談してみましょう。

むし歯がある

むし歯がある場合は、先にむし歯の治療を行う必要があります。
むし歯治療では、むし歯菌に感染している部分を削ります。
削ることで歯の形が変わる可能性があるため、まずはむし歯治療を行ってから、ラミネートべニア治療ができるかどうかを診断するのが基本です。

歯ぎしりや食いしばりのクセがある

歯ぎしりや食いしばりをしていると、特定の部分に体重の倍以上の強い力がかかります。
セラミックは強度はあるものの、強い力が加わると、割れたり欠けたりする恐れがあります。
ラミネートべニア治療後に、歯ぎしりや食いしばりをすると、ラミネートべニアが脱落してしまう恐れがあるため、マウスガードなどで歯ぎしりや食いしばりの症状を緩和することが大切です。

適用場所に限りがある

ラミネートべニア治療は、強い力がかかる奥歯には適していません。
ラミネートべニア治療では、薄いセラミックの板を貼り付けるため、噛みしめる力が強いと外れたり破損したりする可能性があるからです。
また、上下の前歯の先端がぴったりと合っている「切端咬合」の歯並びの場合も、ラミネートべニア治療は適していません。
上の歯が下の歯より少し前にでていて、スペースが少しあるのが、本来の歯並びです。
スペースがない状態では、歯の先同士が触れることになり、欠けたりすり減ったりするリスクが高くなります。

差し歯

ラミネートべニアは、歯の表面のエナメル質に接着することでのみ、強度が保たれるため、差し歯などの人工歯に貼り付けることはできません。

差し歯の色を変えたい場合は、セラミッククラウン治療で整えられる可能性があります。

ラミネートべニアを検討中の方は「宝塚いしもと歯科」にご相談ください

天然の歯のような風合いを再現できるセラミックは、見た目の美しさだけでなく、お口の健康維持に効果的な歯科素材です。
一般的なセラミック治療では、歯を削ってセラミックの被せ物(クラウン)を被せます。

一方、ラミネートべニアでは、歯をできるだけ削らず、表面を滑らかにしてから、セラミックシェルを貼り付けます。
歯を削らないことで、歯にかかる負担を軽減することが可能です。
痛みもないため、麻酔の必要はありません。
金属は使用していないため、金属アレルギーの方も治療を受けることができます。

当院では、セラミックを磨く技術を持つ歯科技工士が来院し、患者さまとコミュニケーションを取りながら、精度の高いラミネートべニアを製作しています。
お一人お一人の歯並びやかみ合わせなどを考慮して、具体的な治療計画を立案し、丁寧にわかりやすくご説明しますので、どのようなことでもご相談ください。
ご希望に応じて、シミュレーション用のプラスチックでできたラミネートべニアを歯に装着し、治療完了後のイメージをご覧いただくことも可能です。

宝塚市東洋町の歯医者【宝塚いしもと歯科】は、「宝塚市役所」「スーパーマーケット万代」に隣接しています。
お車でご来院の方は、「スーパーマーケット万代」の駐車場をご利用いただけます。

※ラミネートべニアは、保険が適用されない自由診療の治療です。

 
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