むし歯

このかゆみは銀歯が原因?歯科治療で起こる皮膚症状と金属アレルギーの関係

皆さま、こんにちは。
宝塚市東洋町の歯医者【宝塚いしもと歯科】です。

 

手の平や足の裏などに、なかなか治らないかゆみや赤みはありませんか?
もしかするとその症状は、銀歯による金属アレルギーが原因かもしれません。
「身体にあらわれているかゆみが、昔にむし歯治療をした際に入れた銀歯と何か関係があるの?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。
じつは、銀歯は皮膚にあらわれるかゆみなどを発症させる「金属アレルギー」の原因になることがあるのです。

 

今回は、銀歯と金属アレルギーの関係について、そしてその症状や対策についてお話しします。

 

院長

石本院長

経歴
清風高校 卒業
北海道医療大学 卒業
神奈川歯科大学歯学部附属病院にて臨床歯科研修
神奈川県大手医療法人にて勤務
静岡歯科 勤務
医療社団法人愛誠会 東初富アモール歯科クリニックにて分院長として勤務
宝塚いしもと歯科 開院

医院名:宝塚いしもと歯科
所在地: 〒 665-0032
兵庫県宝塚市東洋町5−3
万代東洋町店の敷地内

 

 

銀歯が原因で金属アレルギーを発症することがある

金属アレルギーというと、多くの人がまず「アクセサリーによる肌トラブル」を思い浮かべるのではないでしょうか。
けれども、金属アレルギーはそれだけではありません。
銀歯や歯科治療で使われる金属が原因で、全身やお口の中に症状が現れることもあります。

 

金属アレルギーとは?

金属アレルギーとは、特定の金属に触れることで皮膚が過敏に反応し、アレルギー症状を引き起こす状態をいいます。
たとえば、ピアスやネックレスを着けた部分が赤くなったり、かゆみや湿疹が出たりするケースは、「接触性皮膚炎」の金属アレルギーの典型的な症状のひとつです。
さらに、銀歯や歯科治療で使われる金属が原因で、お口の中や全身に症状が現れることもあるのです。

 

歯科治療で使用する銀歯には、これらの金属が唾液によって微量ずつ溶け出すことで、アレルギー反応を引き起こす可能性があります。

 

銀歯と金属アレルギーの関係

歯科治療で使用される「銀歯」は、正式には「金銀パラジウム」といわれる金属合金で、正式には、「銀合金鋳造充填物(ちゅうぞうじゅうてんぶつ)」といいます。
おもに銀をもとにした金属が使われていますが、銀のほかに、パラジウムや銅、亜鉛やニッケルといった金属が含まれている場合があります。
これらの金属は、それぞれ異なる役割を果たし、銀歯の強度や耐久性、加工のしやすさを向上させるために使用されているのです。

 

「パラジウム」や「ニッケル」といった金属は、アレルギー反応を引き起こす可能性のある金属です。
金属アレルギーは、金属が体内でイオン化し、免疫システムがそれを「異物」と認識することで起こります。

 

特に、銀歯が古くなって劣化したり、歯ぎしりや食いしばりによる物理的なかみ合わせで金属の摩耗が進んだりすることで金属の溶け出しが増え、リスクが高まる場合があります。
歯科金属アレルギーは、症状が現れるまでに個人差があり、数年かかる「遅延型アレルギー」であるのが特徴です。
そのため、金属アレルギーが疑われる場合やリスクを避けたい場合には、金属を含まないセラミックといった素材を検討することがおすすめです。

 

 

歯科金属アレルギーであらわれるさまざまな症状

お口の中で使用する銀歯が原因であらわれる金属アレルギーなので、症状はお口の中に現れるのでは、と思われる方が多いかもしれませんね。
そのため、身体にあらわれるかゆみや湿疹などが銀歯が原因だと気づく方は少ないのではないでしょうか。

 

じつは、歯科金属アレルギーと診断された方で、お口の中に症状が出現したのはたった2.3%で、ほとんどが全身に症状があらわれていることがわかっています。


(参照:厚生労働省-資料6-1 歯科金属アレルギーと医科歯科連携〈佐藤真奈美委員〉より) >

 

身体全体にあらわれる症状

それでは、身体全体にあらわれる症状はどのようなものがあるのでしょうか。

 

皮膚のかゆみや赤み

金属アレルギーの典型的な症状の一つで、顔や首、手足など、歯科金属と直接接触しない部位にもかゆみや赤みが生じます。
皮膚科に通院してお薬を処方されてもなかなか治らないことで、初めて歯科金属アレルギーを疑うケースもあります。

 

手の平に水疱ができる

汗疱(かんぽう)といわれる、いわゆる「手湿疹」の状態です。
誰かにうつることはなく、手の平や指に小さな水疱ができ、痒みを伴います。
汗の詰まりが原因と考えられていますが、金属アレルギーで発症することもあります。

 

頭痛や倦怠感

アレルギー反応が全身に広がることで、頭痛や全身のだるさといった症状が現れる場合があります。

 

お口にあらわれる症状

歯科金属は、少ないながらもお口にも症状があらわれます。
唾液などで溶け出し、お口の中の粘膜や組織と反応して、さまざまな症状を引き起こすのです。

 

口内炎

なかなか治らない、繰り返しできるといった口内炎が、金属アレルギーが原因である場合があります。

 

舌がピリピリする

舌が刺激を受けることで、ピリピリした痛みや違和感が生じることがあります。

 

唇が腫れる

唇やその周辺に炎症が起き、腫れやかゆみが生じることがあります。
これは金属成分が唾液や食事を通じて唇に触れることで起こると考えられます。

 

 

歯科金属アレルギーの検査方法

歯科金属アレルギーの検査は、金属アレルギーを疑う患者さまに対して、アレルギー反応を特定し、治療に適切な対応を行うために行われます。
ここでは、代表的な検査方法を紹介します。

 

1.パッチテスト

パッチテストは、金属アレルギーを診断するための最も一般的な方法です。
このテストでは、疑わしい金属を皮膚に少量塗布し、24時間から48時間後に皮膚にアレルギー反応が現れるかを確認します。

 

2.血液検査

血液検査では、採血した血液から白血球を培養し、アレルギーが疑われる金属イオンを加えて反応を調べます。
パッチテストのような生活上の制限もなく、アレルギー反応を引き起こす可能性も低く、患者さまの負担も少ない検査です。

 

 

金属アレルギーのリスクを軽減!銀歯からメタルフリーの「白い歯」へ

金属アレルギーのリスクを軽減する対策としては、アレルギーを引き起こす可能性のある金属を含まない材料に銀歯を交換する方法があります。
当院では、セラミックやジルコニアといったメタルフリーの「白い歯」の素材をご用意しています。

 

宝塚いしもと歯科のメタルフリーの種類

「宝塚いしもと歯科」では、むし歯治療を行う際に、「銀歯」のほかにセラミックを使った白い被せ物「セラミック」や「ジルコニア」などを使用することも可能です。
銀歯は保険診療となり、費用負担を抑えることができますが、

・お口の中で目立ちやすい
・金属アレルギーのリスクがある

といったデメリットがあります。

 

対して、メタルフリー素材の「セラミック」や「ジルコニア」は自由診療となり、一時的に費用負担は大きくなりますが、

・汚れがつきにくく長期間キレイな状態を維持できる
・むし歯の再発リスクを軽減できる
・金属アレルギーのリスクを軽減できる

といったメリットもあり、長期的にみるとコストパフォーマンスのよい治療であるといえます。


セラミックと銀歯について詳しいことは当院のコラム「【セラミック治療】銀歯とセラミックどっちがいいの?セラミックをおすすめしたい理由とは」をどうぞ >


宝塚いしもと歯科の審美歯科 >

 

セラミック

セラミックは、陶器を歯科用に強化した素材です。
おもに、むし歯や欠けた歯の修復などに使用されます。
天然の歯に近い透明感や色合いを再現でき、美しい仕上がりが特徴です。

 

セラミックは人体に優しい材料で、金属アレルギーを引き起こすリスクがなく、金属アレルギーの方でも使用できます。
また、表面が滑らかで汚れが付きにくく、歯磨きなどによるケアと歯科でのメンテナンスをきちんと行えば、長期間きれいな状態を保つことが可能です。

 

耐久性に優れた素材ですが、お茶碗を落とすと割れてしまうように、強い力が加わると割れたり欠けたりすることがあります。


セラミックについて詳しいことは当院のコラム「【セラミック】オールセラミックとはどのようなもの?特徴とメリット・デメリット」をどうぞ >

 

ジルコニア

ジルコニウムという金属の酸化物(酸化ジルコニウム)から作られる、セラミックの一種です。
高い強度や天然の歯に近い色合いなどから、被せ物や詰め物に適した材料として広く利用されています。
ほかのセラミック素材よりも高い強度を持つため、奥歯などの強い力がかかる部位でも破損しにくい素材です。

 

自然な白さのセラミックに対して、人工的な白さが特徴で、唾液やお口の中の環境による変色も起こりにくい傾向にあります。
強度が求められる奥歯や、かみ合わせが強い患者さまにも対応できるため、歯科治療の幅を広げる素材といえます。

 

 

「銀歯を白い歯にしたい……」セラミック治療は当院までご相談ください

銀歯が原因で起こる金属アレルギーは、放置すると全身の健康に影響を及ぼすことがあります。
かゆみや皮膚の異常を感じたら、早めに皮膚科や歯科医に相談し、適切な診断と治療を受けることが大切です。

 

スーパーマーケット「万代 宝塚東洋町店」の1階にある歯医者【宝塚いしもと歯科】の審美治療は、見た目だけではなく「噛みやすさ」や「むし歯の再発リスクの軽減」などの機能面にも配慮した治療を行っています。
「金属アレルギーのリスクを減らしたい」「銀歯を白くしたい」など、患者さまのご要望や予算に合わせた治療計画をご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。

 

当院では、お仕事やご家庭のことなどでお忙しい保護者の方のためにお子さまの「無料託児サービス」を行っています。
ご利用の方は治療のご予約の際に、託児のご予約もご一緒にお取りください。


無料託児サービスについて詳しいことは当院のコラム「忙しいママ、パパのための無料託児サービス」をどうぞ >

 

お車は、「万代 宝塚東洋町店」の駐車場をご利用いただけます。
バスでお越しの方は、阪急バス「宝塚市役所前停留所」・阪急バス「御所前停留所」が最寄り駅です。
電車でお越しの方は、阪急「逆瀬川駅」をご利用ください。


宝塚いしもと歯科のアクセス >

 
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